小さく・素早く開発し、継続的に育てる

なぜ小さく開発するのか

新規事業の立ち上げでは、いま作っているプロダクトが本当に正しい形なのか誰にも分かりません。だからまずは小さく作ることでリスクを抑える必要があります。

最初から完成品を目指して、多額の投資をして壮大なプロダクトを作ったとしても、その形が誤っていたとしたら、その投資はすべて無駄になってしまいます。

従って、最初から完成品を目指すのではなく、まずはMVP(Minimum Viable Product)と呼ばれる小さい形を実現するのが効率的です。

素早く作り、素早く検証する

従来の開発手法では、プロジェクト発足から数ヶ月〜数年かかってようやく実際に動くものを触れるようになります。厳密に要件定義し、すべてを仕様書という形に落とし込み、責任範囲を明確にした後にようやく開発をはじめるからです。

しかし、どんなプロダクトを作るべきか誰にも分からない世界で、厳密に設計・定義に時間をかけるやり方では、本来の価値を探求し見つけていくためには遅すぎます。

mofmof inc.の開発チームレンタルでは、プロジェクト発足からおよそ2週間〜1ヶ月程度で実際に動くプロダクトをお見せします。当然その期間ですべてを作りきることは出来ないので、そこから更に1〜2週間単位(スプリントと言われます)で機能追加して動くものをお見せする、というサイクルを繰り返します。

新規事業は開発・検証のサイクルの速さが勝敗を分けるので、最速でそのサイクルを回せるような開発手法を採用しています。このような開発手法は「アジャイル開発」「スクラム開発」と呼ばれており、アジャイル開発は以下のような原則があります。

引用: アジャイルソフトウェア開発宣言

このような原則に支えられていることで、素早い開発のサイクルを実現することが出来るのです。

一瞬でわかる!アジャイル開発が新規事業の立ち上げに向いている理由

なぜ「作ったら完成」ではないのか

システムの開発において「完成」という瞬間は訪れません。仮にその瞬間があるとしても程遠いところにあると思います。顧客がいる限り要望は絶えませんし、ビジネスの展開を進めるたびにプロダクトはその形を変え続けなければならないからです。

新規事業のプロダクト開発は、仮説・検証の連続です。ユーザー価値は一体どこにあるのか?それをさらに大きくするには一体どうしたら良いのか?というような問いが絶えず続きます。だから、作って終わり、ではなく継続的にプロダクトを育てて行く前提の作り方が重要です。